音楽のチカラで高齢者をケアする音楽療法

音楽療法についてまとめてみました♪

高齢者の方におすすめな音楽療法

音楽療法とは、音楽を用いて心身を良い状態に向上させる療法です。音楽を奏でたり聴いたり歌ったりして脳に刺激を与え、感情を表に出させたり、精神を安定させたりします。高齢者の方が昔よく聴いたり歌ったりしていた曲を聴くことで、昔のことを思い出してもらい、楽しい気持ちになってもらうことも目的の1つです。歌うだけではなく体を音楽に合わせて動かすことで、良い運動にもなります。認知症の患者に対しては歌うことと楽器を鳴らすことの2つの動作を同時に行ってもらうことも良い予防方法だと考えられています。体を動かすことで身体機能が向上しやすいですし、一緒に歌うことで患者同士やスタッフとの連帯感が生まれ、良い関係性を築きやすくなります。

実際のプログラムでは、高齢者の方の趣味と嗜好、体や認知機能の状態に合わせて、曲や流れなどを決めます。一緒に楽器を鳴らしてもらうことや、体を動かしてもらうこと、歌ってもらうことなど、その人に合わせたプログラムを実施することが大切です。複数人でプログラムを実施する時は、それぞれ好きに歌ってもらう場合や、他の人と合唱のように合わせて歌ってもらう場合、曲に合わせてアンサンブルするように楽器を順番に鳴らしてもらう場合など、様々なやり方があります。寝たきりの方に音楽療法を行う時は、ベッドの近くで音楽を鳴らすなど工夫して音楽を聴いてもらうようにしましょう。

音楽療法は音楽に合わせて楽しく歌ったり体を動かしてもらう療法で、笑顔が生まれやすい前向きなプログラムだといえます。音楽療法に関心がある方は、こちらのサイト(http://kaigo-musictherapist.com)も興味深く読み進められるでしょう。